電気歯髄診断器（でんきしずいしんだんき）は、歯の神経（歯髄）の状態を評価するために使用される歯科医療機器です。歯髄は、歯の中心に位置する神経組織であり、虫歯や歯の損傷によって炎症や感染が起こることがあります。
電気歯髄診断器は、歯髄の状態を判断するために微弱な電気信号を使用します。一般的な電気歯髄診断器の構成要素には、次のものが含まれます。
電極: 歯に接触するために使用される金属製の小さな棒状の部品です。一般的に、プラス（正）極とマイナス（負）極の2つの電極があります。
電源: 診断器に電力を供給するための電池または電源装置です。
診断表示: 歯髄の状態を示すための表示装置（デジタルディスプレイ）が設けられています。一部の電気歯髄診断器では、音声または視覚的な指標（バーグラフなど）を使用して診断結果を示すこともあります。
電気歯髄診断器は、歯髄の状態を評価するために使用されます。通常、歯髄が正常な状態では、微弱な電気信号が歯の神経を通過します。しかし、歯髄に炎症や感染がある場合、電気信号の伝導性が変化し、歯科医師はその変化を検知することができます。これにより、患者の歯の問題を特定し、適切な治療計画を立てるのに役立ちます。
なお、電気歯髄診断器は歯科医師の診断を補完するツールであり、他の臨床的な評価や検査と組み合わせて使用されます。
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